まいべすと

僕もお笑い好きになって随分経ちますが、田舎暮らしだったのでテレビでしかお笑いを見れない毎日でした。で、名古屋に移り住んで、レンタルという素晴らっしい文化のもと結構な量のお笑いビデオ、DVDを見てきました。数えてみたところ覚えてるだけでも、ざっと70本。おわ。結構見てるなぁ。
なので、この辺でベストの10本を選んでみたいと思います。条件としては、
“地上波のテレビでの放送の無いもの”
“単に僕がゲラゲラ笑ったもの”
“各芸人さんからは1つのみ(ライブのためのユニットは別カウント)”
の3つ。あと、ランキングはどうもつけにくいので順番とかはないです。
参考になる人はあんましいないかもしれませんが、地方のお笑い好きで、近くにレンタルショップはあるけど生で見る機会は少ない人は是非に参考にしてみて下さい。ネタバレはあまり無いと思うので是非見て行って下さい。

  • 『THE PLANET9 Earth 見晴らしのええマンション〜コントStyle〜』(ザ・プラン9

→まずは関西で一番おもんない芸人5人集めた(ヤナギブソンまるしー)でお馴染みのプラン9のコントライブです。今まで、芝居の公演は何本か見たのですが、どうも煮え切らない感じがあったのですな。しかし、これはイイ。まず、漫才と芝居ではヤナギブソンさんがツッコミなんですが、このヤナギブソンさん、大喜利などで見せるボケのセンスもピカイチ。つまりボケの才能もたっぷりなのです。芝居公演でもたま〜にボケるのですが、その少なさ不満を感じてたのですが、これはヤナギブソンがボケっ放しのコントがあるのです!しかもその他のメンバーもコントによって自由にボケ、ツッコミが入れ替わり、僕の見たかったプラン9が沢山見れます。プラン9の真髄はコントじゃないかな、と思わされるライブです。ちなみに、久馬さんはずっとボケっ放しです。それもそれで素晴らしい。

→現在、品川庄司のDVDでは一番新しいモノです。品川庄司といえばコントより漫才が浮かぶ人が大半だと思うんですが、これはオールコント。でいて、ひとつのストーリーものです。でも、中身は漫才とコント半々の内容。コントのスタイルなんですが、ネタを見ると漫才として書いたんじゃないかってネタが何本か。で、キャラも充実してる。完成度も本当に高く、品川庄司のオールマイティっぷりがよくわかる内容です。また今年のライブのDVDが出ると思うのですが、きっとこれ以上の出来上がりだと思います。それぐらいに未来を感じる、損の無いDVDです。

  • 『KING OF LIVE〜手紙〜』(ダイノジ

ダイノジの10周年ベストライブ、といっても新ネタ、リニューアルたっぷりで膨大な数だけど飽きない内容。中身は「新・声に出して読みたい日本語」これにつきます。コントとコントの間の衣装替えの時に流れる映像だと思うのですが、とにかく笑えます。多分、これだけハードル上げても十二分に笑えます。映像モノとしては僕が見た中では最高峰。もちろん他のコントも充実で漫才も流石。とってもいいコンビです。僕の好きな「楽しい」の要素もたっぷり入ったネタの数々。ナイナイの岡村さんが言ってた「面白い人は必ず売れる」って言葉を信じて、全国にその名を轟かせる日を待ってます。ちなみに僕は二人のブログの愛読者です。特に大谷さんの文章は、うまく説明できないのですが人の心を突き動かす何かがあります。実際僕も大谷さんの日記を読むようになってからダイノジに注目するようになってます。お勧めブログです。

BS日テレで放送されていた番組の映像です。別に「教え」シリーズもあるんですが、こちらはドラマシリーズ。ワンシチュエーションの4人芝居なのですが、空気感がとってもいい。3本一気に借りて、一気に見るのが一番です。きっと。全部で6時間で、ゆる〜い雰囲気のままドラマは進んで行くのですが何故か飽きない。多分、4人がいるだけで面白いんでしょうな。理屈とかじゃなくて、ことごとくバカだし、トコトン変だし、でいて何故か普通。多分見ても想像を裏切ったり感動したりはしないと思うのですが、どうにも見ちゃう。

僕の好きな「楽しい」のトップともいえるホーム・チームのライブです。ちなみに、3もあるのですが僕は2の方が好きなのであえて。きっとアドリブも所々に見られて、とにかく見ててずっとにやけてしまう。最高のくだらない時を過ごせます。やわらかい頭で何となく見て馬鹿だなぁと思ったら笑ってみてください。「3〜CHALLENGE〜」も是非見てください。

さまぁ〜ずをテレビだけで見るのは勿体無い。ライブを大事にしてるだけあって、ただただ爆笑の時間。あの、マイナスターズも出てますよ。ご存知心配性が演奏されてます。大竹さんの勝手なボケを三村さんがうまくコントロール、出来てないというさまぁ〜ずのスタイルでコントは進むのですが、ラストの1本が何ともいえず、よいです。あんまりテレビでは表に見せない、せつなさがたまらないです。ちょっと大げさでコントよりなんですが、妙にリアルに感じる。ラスト1本は何度見てもたまりません。あと、やっぱり人気者なだけあって見てるだけで伝わる会場の大きさにもビビりますが、何よりそこにあるセットの金のかかりよう!さまぁ〜ずライブはこれから見始めていいんじゃないでしょうか。

ジュニアさんのソロライブ。今年の「詩」は見に行ったんですが、何というかお笑いオーラがすでにケタ違い。絶対に面白い事しかしない、つまらない事はしない、というプライドが常に見えてる。そういうプライドの高さでは究極の人じゃないでしょうか。細かいところまで絶対に手を抜かない、とにかく体力を使うDVDです。お笑いをほんとにこのブームから見はじめた人には少々重たく感じるかもしれませんが、是非見て欲しい一本です。ちなみに、「囚」は2つあるのですが、これはコントライブの方です。もうひとつは大喜利のライブです。こちらもオススメ。「何でかえてんっ!のコーナー」が最高。

あんまり知られてないのかもしれないですが、DVD出してるんですよ。極楽さんも。これは何というか、お笑いのカゴに入れといていいのかなって内容です。もちろん面白いんですよ。ゲラゲラ笑うんですが、何かワクワクするんですよ。男特有なものなのかもしれないんですが、小さな頃に思い描いた、こんな事起こらないかなぁと思ってた妄想を、大人サイズでやってるというか。理性なんてないんですよ。ただ、本能に忠実にやってる。それがワクワクなのかなぁ。とにかく、テレビではこんな事やれないし、DVDになってよかった作品です。上下巻なんですが、下巻は覚悟して見た方がいいかも。僕は十二分に楽しめましたが、全くわからないままに終わる可能性もあります。男子はワクワクしながら、女子は怖いもの見たさなら見てくださいな。

もう、とにかくち密な構成。プロットの応酬。見てて思った疑問は最後には全て解決される。一見別々のコントが実はつながりがある、って構成はよくやってて、僕も大好きなのですが、これはその一段上を行ってる。この単独ライブそのものを1本のコントとして作ってる。きっと、お客さんは全員満足して帰ったんじゃないでしょうか。プロットに嫌味を感じない方はきっと好きになります。

  • 『ライセンス』(ライセンス)

基本的にベタコントです。明らかに変なキャラが変な事して進んでいきます。でも、やっぱそういうのが一番わかりやすいし、面白いんですよね。新しい笑いとかを求める人は受付けないかもしれませんが、ライセンスらしさはしっかり出てるし、ベタなキャラコントを全力でやってる。僕が見たところだと、定番ギャグみたいなのも無い感じなので、それなのにここまでの地力があるってのはやっぱ素晴らしい。見やすいし、ちゃんと笑える、後味のいい内容です。

以上、10本選んでみましたが、この他にも沢山いい作品はありますよ。また、紹介する機会があれば、ぜひ。