まいべすとかい

8月のブログ記事に一度僕の好きなDVDを10本紹介してるのですが、いわゆる「もろ藤効果」で見てくださっている方のお笑い好き比率が増えているようなので*1、その記事を若干変更してしてもう一度お届け致します。今年のマイベスト10といったところでしょうかね。ベスト10条件は

“地上波のテレビでの放送の無いもの”

“単に僕がゲラゲラ笑ったもの”

“各芸人さんからは1つのみ(ライブのためのユニットは別カウント)”

の3つ。あと、ランキングはどうもつけにくいので順番とかはないです。

首都圏のライブに足を運べない地方のお笑い好きの方に参考にして頂けるとありがたいです。ネタバレはあまり無いと思うので是非見て行って下さい。

まずは関西で一番おもんない芸人5人集めた(ヤナギブソンまるしー)でお馴染みのプラン9のコントライブ。今まで芝居の公演は何本か見たのですが、どうも煮え切らない感じがあったのです。しかし、これはイイ。まず、漫才と芝居でのツッコミは主にヤナギブソンさんなんですがこのヤナギブソンさん、大喜利で見せる答えもピカイチ。つまりボケの才能もたっぷりなのです。芝居公演ではボケの少なさに不満を感じてたのですが、このライブではヤナギブソンがボケっ放しのコントがあるのです!しかもその他のメンバーもコントによって自由にボケ、ツッコミが入れ替わり、僕の見たかったプラン9が沢山見れます。スミス夫人時代のかなり自己中な灘儀ツッコミも健在。プラン9の真髄はコントじゃないかな、と思えるライブです。ちなみに、久馬さんはずっとボケっ放しです。それはそれでステキ。

POINT [DVD]

POINT [DVD]

現在、品川庄司のDVDでは一番新しいモノ。*2品川庄司といえばコントより漫才が浮かぶ人が大半だと思うんですが、これはオールコント。でいて、ひとつのストーリーものです。でも、中身は漫才とコント半々の印象。バーでの二人の会話が明らかに漫才そのもの。品川さんのキャラのバリエーションも流石。個人的には「絵日記」と「ハゲルンガー」がオススメ。ベタ過ぎるストーリー展開にベタ過ぎるボケの連続。ただただ笑う。多分、次のDVDも笑うだろう。それだけ品川庄司のオールマイティっぷりがよくわかる内容です。

ダイノジの10周年ベストライブ、といっても新ネタ、リニューアルたっぷりで膨大な数。中身に関しては幕間映像「新・声に出して読みたい日本語」これにつきます。とにかく笑える。多分、これだけハードル上げても十二分に笑える。こんなに想像で笑える言葉があるなんて日本語ってステキ。もちろん他のコントも充実で漫才も流石。とってもいいコンビです。僕の好きな「楽しい」の要素もたっぷり入ったネタの数々。ハチミツ二郎氏曰く一番面白いデブキャラ、おおちさんのポテンシャルの高さとそれを実にうまく引き出す大谷さん。で、全体として流れる最高の悪ふざけ的雰囲気。全国にその名を轟かせる日を待ってます。ちなみに僕は二人のブログの愛読者です。特に大谷さんの文章は、うまく説明できないのですが人の心を突き動かす何かがあります。実際僕も大谷さんの日記を読むようになってからダイノジに注目するようになってます。お勧めブログです。

バナナマン&おぎやはぎ epoch TV square Vol.1 [DVD]

バナナマン&おぎやはぎ epoch TV square Vol.1 [DVD]

バナナマンおぎやはぎがBS日テレで放送していた番組のDVD。他に「教え」シリーズもあるのですが、こちらはドラマシリーズ。Vol.1〜3まであるので、3本一気に借りて、一気に見るのが一番。全部で6時間ゆる〜い雰囲気のまま4人のドラマは進んで行くけど、不思議と飽きない。多分、4人がいるだけですでに面白いんでしょうな。バナナマンのいやらしい演技とおぎやはぎの人をナメてるような演技。理屈とかじゃなくて、ことごとくバカだし、トコトン変だし、でいて何故か普通。多分見ても想像を裏切ったり感動したりはしないと思うけど、何かどうにも見ちゃう。

僕の好きな「楽しい」のトップともいえるホーム・チームのライブです。ちなみに、3、4もあるのですが僕は2が好きなので。アドリブも所々に見られて、とにかく見ててずっとにやけてしまう。僕は仲の良いお笑いコンビが好きなんだけど、ホーム・チームは仲良すぎ。漫才の時、桧山さんはすごい楽しんでる。与座さんのコメディアンっぷりは舞台で実に良く、最高のくだらない時を過ごせます。見る場合はやわらかい頭で何となく見て「馬鹿だなぁ」と思ったら素直に笑ってみてください。お笑いって本来そうゆうもんだから。

さまぁ~ずライブ4 [DVD]

さまぁ~ずライブ4 [DVD]

さまぁ〜ずをテレビだけで見るのは勿体無い。ライブを大事にしてるだけあって、ただただ爆笑の時間。あの、マイナスターズも出てますよ。ご存知心配性が演奏されてます。大竹さんの勝手なボケを三村さんがうまくコントロール、出来てないというさまぁ〜ずのスタイルでコントは進むのですが、ラストの1本が何ともいえず、よいです。あんまりテレビでは見せない、せつなさがたまらないです。ちょっと大げさでコントよりなんですが、妙にリアルに感じる。ラスト1本は何度見てもたまりません。さまぁ〜ずライブはこれから見始めていいんじゃないでしょうか。バカルディ時代の「少年と犬と公園と私」もよいです。

囚(トラ) [DVD]

囚(トラ) [DVD]

言わずと知れた天才、ジュニアさんのソロライブ。今年の「詩」は見に行ったんですが、何というかお笑いオーラがすでにケタ違い。絶対に面白い事しかしない、つまらない事はしないというプライドが常に見えてる。そういうプライドの高さでは究極の人じゃないでしょうか。細かいところまで絶対に手を抜かない、とにかく体力を使うDVDです。お笑いをほんとにこのブームから見はじめた人には少々重たく感じるかもしれませんが、是非見て欲しい一本です。ジム・バーキンのフレーズセンス、こうじ君44センチメンタルでの「うまい事言う」力、榊Dのディレクション能力、全てのキャラが完全なる笑いの為にそこに居る。ちなみに、「囚」は2つあるのですが、これはコントライブの方です。もうひとつは大喜利のライブです。こちらもオススメ。「何でかえてんっ!のコーナー」が最高。

極楽とんぼのテレビ不適合者 DVD-BOX

極楽とんぼのテレビ不適合者 DVD-BOX

あんまり知られてないのかもしれないですが、DVD出してるんですよ。極楽さんも。これは何というか、お笑いのカゴに入れといていいのかなって内容です。もちろん面白いんですよ。ゲラゲラ笑うんですが、何かワクワクするんですよ。男特有なものなのかもしれないんですが、小さな頃に思い描いた、こんな事起こらないかなぁと思ってた妄想を、大人サイズでやってるというか。理性なんてないんですよ。ただ、本能に忠実にやってる。それがワクワクなのかなぁ。とにかく、テレビではこんな事やれないし、DVDになってよかった作品です。上下巻なんですが、下巻は覚悟して見た方がいいかも。僕は十二分に楽しめましたが、全くわからないままに終わる可能性もあります。男子はワクワクしながら、女子は怖いもの見たさなら見てくださいな。

アンジャッシュコントライブ?THIRD EYE:開? [DVD]

アンジャッシュコントライブ?THIRD EYE:開? [DVD]

もう、とにかくアンジャッシュらしいち密な構成。プロットの応酬。全体としてのバランスの良さに凄く気を使っている。見てて思った疑問は最後には全て解決される。一見別々のコントが実はつながってる、って構成はよく芸人が単独ライブでやってて僕も大好きなのですが、これはその一段上を行ってる。この単独ライブそのものを1本のコントとして作ってる。きっと、お客さんは全員満足して帰ったんじゃないでしょうか。プロットに嫌味を感じない方はきっと好きになります。

正直、シティーボーイズは沢山出しているので、どれを選ぼうか迷ったのですがただ単にゲラゲラ笑ったものという条件のもとにコチラを。見てる人を唸らせるコントは三木聡演出の時の方が多いです。演出が変わってからは頭の悪い内容が随分増えたなという感じ。もちろんシティーボーイズの3人もいい味出してるけど、このライブはYOUさんのコント愛、それに尽きる。この人のコント女優としての演技力は、その辺の女芸人を遥かに凌駕してます。それ程までに間、言い方等を熟知してる。恐ろしい存在です。個人的には中村有志さんの硬すぎる演技も大変好みです。異質なオーラがバンバン出てる3人に力技で対応出来るのは流石です。

以上、10本選んでみましたが、この他にも沢山いい作品はありますよ。また、紹介する機会があれば、ぜひ。

*1:syurakuさん、アンテナに入れて頂いてありがとうございます

*2:もうすぐ、次のDVDが出ますが